99916d9b.jpg

矢沢あいの「NANA」が、ここに来てようやく大きな展開を見せまして。

いよいよ目が離せなくなってきています

「連載中の雑誌は買わず、単行本だけ読んでいる」という方でも、
今回の最新刊(20巻)を読み終えたあとは、思わず本屋へ走り、「クッキー」11月号を買ってしまったことでしょう。

え?私?

もともと単行本も雑誌も両方買ってるクチです

三十路を過ぎても少女マンガを読んでいるとは、少女だったころの私は夢にも思いませんでした・・・




ところで、人気マンガ「イタズラなキス」の作者 多田かおる先生が9年前に事故で亡くなったのをご存知ですか?

イタズラなKiss (1) (集英社文庫―コミック版)
多田 かおる
集英社

このアイテムの詳細を見る


私は「イタズラなキス」(通称イタキス)も大好きで、当時は連載中の別冊マーガレットを毎号買っていました。

ところが、主人公 琴子のおめでたが発覚したところで、作者の急死により未完のまま連載終了。
全国のイタキスファンは大号泣でした


あれから約10年経った今年、テレビでイタキスがアニメ化され、しかも未完のままであった原作の続きが、アニメで描かれたんですよね!

作者の多田先生が残していたメモや、生前 旦那さんや出版社スタッフに話していた最終回までの構想をもとに、ストーリーを作ったそうです。

その最終回は、とってもイタキスらしい素晴らしいラストでした。

原作では描かれなかったラスト2話はもちろん録画し、私の永久保存版です。


イタキスは明るいラブコメなので、未完のまま終了してしまった当時も、「この後はきっと こーで あーで、そしてなんだかんだで、最後はこうなるんだろうな〜」と漠然とストーリーが見えていたのは、不幸中の幸い。

これがもし、犯人のわからないサスペンスものや複雑なドロドロ劇で、未完のままだったら、・・・・・読者は消化不良で発狂していたかもしれませんネ。



−−−ところで・・・・。

またまたショッキングな訃報がありました。

今年の6月、作家の氷室冴子さんが病気で亡くなりました。

「なんて素敵にジャパネスク」や「海がきこえる」「ざ・ちぇんじ」「雑居時代「銀の海 金の大地」など数々の人気作品を生み出した小説家です。
20a83b18.jpg

私は特にジャパネスクシリーズが大好きで大好きで大好きで。
高校時代はこれのおかげで平安時代に興味を持ち、古典が得意になったりもしました。

ec4ad553.jpg

ジャパネスクはシリーズもので、一応、最後のストーリーは完結していたものの、まだまだ続きを書いてほしかった大人気のシリーズ。

「銀の海 金の大地」シリーズなんて、

『ここまではあくまで序章。これから更に壮大な物語が始まる』

というようなコメントを、あとがきか何かで氷室先生がコメントされてました。



大好きな作家さん・漫画家さんが、人気作品を未完のままにして天国へ旅立ってしまうのは、ファンとしては本当に本当に悲しく切ないですね・・・


ああどうか、『NANA』は絶対、最終回まで読めますように!!

と祈っています。



・・・でも実は矢沢あい先生も、去年 体調不良で入院して、連載を休止した頃があったんですよね。
読者にとって、こんなにヒヤっとすることはありません・・・。


はたまた今年の3月頃には、
『安野モヨコ、体調不良で休養を宣言!』という見出しが。


・・・漫画家さんって、命を削って描いてらっしゃるんですね・・・・。


連載スピードをゆるめてでもいいから、なにとぞ健康管理に気をつけて、
必ずや最後まで書きあげて頂きたいものですね。



なんて素敵にジャパネスク (第1巻) (白泉社文庫)
山内 直実,氷室 冴子
白泉社

このアイテムの詳細を見る



なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)
氷室 冴子
集英社

このアイテムの詳細を見る