
4月末に東京のアナザーキッチン↑で開催した話し方教室。
受講してくださったYさんから、
後日、こんなご質問をいただきました。
『先月アナザーキッチンで、話し方教室に参加させていただきましたYと申します。
その節は、参考となる話し方のポイントをわかりやすく教えていただいて、ありがとうございました。
まだ実践はできていないのですが(笑)”意識する”気づきをいただいて、
今は子供の音読の宿題に一緒に取り組んでいまして、
お互いボイスレコーダーにとった声を聞きながら、感想を言い合ったりしています。
やはりなかなか慣れませんが、少しづつ前進して、これから役立てていければと思います。
その節は、参考となる話し方のポイントをわかりやすく教えていただいて、ありがとうございました。
まだ実践はできていないのですが(笑)”意識する”気づきをいただいて、
今は子供の音読の宿題に一緒に取り組んでいまして、
お互いボイスレコーダーにとった声を聞きながら、感想を言い合ったりしています。
やはりなかなか慣れませんが、少しづつ前進して、これから役立てていければと思います。
それで今ごろで恐縮ですが、
もしよろしければ、1点教えてください。
もしよろしければ、1点教えてください。
後半の『伝えるテクニック編』で、
要点を決めたり、箇条書きやフセンを使う方法を教えていただいたのですが、
例えば、会議中に急に意見や感想、コメントを求められた時は、どのように構成を考えるとよいでしょうか?
要点を決めたり、箇条書きやフセンを使う方法を教えていただいたのですが、
例えば、会議中に急に意見や感想、コメントを求められた時は、どのように構成を考えるとよいでしょうか?
事前に準備をしていても、
緊張して、なかなか思うように発表ができないのですが、
とっさに聞かれた時は余計にあがって、
自分でも何を言っているのかわからない時が多くて…。
なにかコツとなるアドバイスをいただけたら、嬉しいです。』
緊張して、なかなか思うように発表ができないのですが、
とっさに聞かれた時は余計にあがって、
自分でも何を言っているのかわからない時が多くて…。
なにかコツとなるアドバイスをいただけたら、嬉しいです。』
ご質問ありがとうございます

なるほど確かに・・・。
スピーチや発表など
事前に原稿を準備できる場合は、
講座でご紹介した方法(箇条書きやフセン)などで対処できますが、
急に感想や意見を聞かれた場合は、
構成を考えている暇はないですよね。
私も突然振られるのって、ドキっとします(^_^;)。

ーーとはいえ、
そういった『急な振り』も、以下の2パターンがあると思います。
A:「では端から順番に、ご感想をお願いします」と言われた場合
B:「では●●さん、ご感想をお願いします」と突然 個人指名された場合
Aの場合、トップバッターでない限りは、
1分以上は時間がとれますから、
大急ぎで(笑)頭の中で、『要点』を考えてください。
私だったら
資料の空いてるスペースなどに、ササっとネタをメモします。
このメモがあるとないとでは大違い。
頭の中も整理できるし、
いざ意見をいう時
メモがあれば頭が真っ白になることも避けられます。
このメモをチラチラ見ながら話しても別に問題ありませんので、
堂々と見てOKです。
一言一句書いてあるカンペだと
棒読みになってしまう危険がありますが、
しょせんメモ書き程度なら
見ながら話しても、ちゃんと自分の言葉で話せます。
大丈夫、自分を信じて!

ーー続いてBの場合。
突然指名されるとあせると思いますが、
やはり、ポイントを絞って話すよう心がけてみて下さい。
だらだら喋らないように、シンプルにまとめます。
先日の講座のとき
『原稿は箇条書きで書きだす』
とアドバイスしましたが、
会議で意見や感想を話す時も
やはり箇条書きの要領で!
たとえば、バザーの反省会だとしたら、
「今回のバザーで私自身が反省したのは、・・・・・・・・・です。」とか
「バザー全体での改善点としては・・・・と感じました。なぜなら・・・」など、
先にテーマを言うと
話がわかりやすくなります。
”流暢にスラスラ話さなくちゃ

自分で勝手にハードルをあげないでOK。
要点が伝われば、十分合格点なんですから

逆によくない例はこんな感じ。
「私はかき氷係りを担当したんですが、
2人いれば十分だと思って主人と2人で担当したんですが、思いのほか大行列になっちゃいました。
当日、もんのすごい暑かったんですよね

氷も、足りなくなるんじゃないかとあせりました

ほんとトイレに行く暇もないくらい忙しかったです

特にオープン開始から30分くらいは、てんやわんやでした。
誰か助っ人を呼ぼうと思っても、
ひっきりなしにお客さんが来るので、本部に行けないんです。
もう少し人数は多いほうがよかったかもしれません。
あと1人いたら
少し余裕ができたと思うんですよねぇ…」
2〜3人で会話しているなら
こんな風に『思い出しながらダラダラ話す』やりかたでも許されますが、
会議のような席で
1人ずつ意見や感想を発表していく場合は、
上のような話し方はちょっと長いですね

この↑の場合、結局何が言いたいかというと、
『かき氷係りは3人以上で対応すべき』ということですよね。
こんな時は、
サンドイッチ話法(※勝手に命名)がオススメです。
サンドイッチ話法とは
『結論→理由(or具体例)→ちょっと補足して再び結論』
という順番で話す方法。
たとえば
「私はかき氷を担当しましたが、
反省点は担当スタッフが少なすぎたということです。
予想以上に大行列となってしまい、
トイレに行く暇もありませんでした。
3人いれば、1人が本部に走って
助っ人を呼ぶこともできたと思うので、
次回は3人以上配置したほうがいいと思いました。」
という感じで、
最初に結論を言い、その理由を話し、そしてもう一度結論を言います。
(実は私の講座でも、
このサンドイッチ式で説明することがとても多いです)
『当日、暑すぎた』とか『主人と2人体制だった』、
なんていうのは余計なデータなので無理に言う必要はないし、
言いたいなら最後の結論を言った後とか、
補足ネタとして割り切って言います。
『当日 暑すぎた』
↓
↓
『だから次回は、天気予報を事前にチェックして、スタッフの数を配置するといい』
こういう提案につながるなら、もちろん言ってもいいと思いますが。
とにかく
「私は結局何が一番言いたいのか」
を自問自答して、要点を探してみましょう!
ーーえ?
「そうは言ってもその”要点”が浮かばないのよね」?

そういう方は、
会議をしてる最中から
常に”自分の考え”を持ちながら会議に臨んでみて下さい。
「私は役員じゃないから大丈夫だろう」、
「今日は発表する番じゃないから大丈夫」、
・・・ではなく、
常に
「もしかしたら意見を求められるかも」、
「指名されるかも」
と思って臨んでいれば、
突然指名されて真っ白になって、
慌てて1から考えるよりも、ラクです(笑)。
私達アナウンサーやレポーターは日頃から、
何を見ても、
誰と会っても、
何を食べても、
「これを人に伝えるかもしれない」ことを意識しています。
だから表現力もどんどん養われるし
ボキャブラリーも増えます。
映画を見ても
おいしいものを食べても、
嫌な人に会っても、
悔しいことがあっても、
極端な話、失恋しても、夫婦ゲンカをしても(笑)、
「あ

と思って臨んでいると、
勝手に取材力もあがるんですよね

アナウンサーだけでなく、
ブログやfacebookをまめに書いている人も、
やはり取材力・表現力が鍛えられていくと思います。
なので、人になにかを伝えることが苦手な方は、
これから毎日、何をやるにしても
「誰かに伝える」ことを意識して取り組んでみて下さい。
特に会議や講座など人が集まる席では、意識してみましょう。
最初はちょっと
頭が疲れるかもしれません(^_^;)。
「ちゃんと意見を考えておいたのに、結局指名されなかった…

なんてことも多々あると思います(笑)。
でも訓練にはなります。
少しずつ鍛えられていきます。
こういう習慣がついてくると、
疲れるどころか、だんだん気持ちに余裕も生まれ、
『いつ指されても大丈夫』
という自信につながっていきます。
皆さんの周りに時々
『突然指名されたのに、
スラスラ自分の意見を言ってるすごい人』
がいるかもしれません。
”すごいなぁ〜。
どうして私はああいう風に喋れないんだろう、、、、

――なんて落ち込むかもしれません。
でも、その『スラスラ喋ってるように見える人』も、
実は、まったくのアドリブではなく、
たぶん会議の最中、
ちゃんと『考えてる』んだと思います。
少なくとも私は
”なにか意見を求められるかも”、
という危機感は常にあります。
…いや、時にはボーっとしてて、指名されてあせることもありますが(笑)
つまり
テクニックうんぬんより前に、
心構えが大事ということですね!
参考になれば幸いです


今、中学で部活の会長をしているので
とっても参考になりました!!
誰かに伝えること、要点を意識してみます☆